先輩なんて呼ばせない



それからというもの、私は校内で極力陵ちゃんに会わないようにした。


遠くから陵ちゃんが声を掛けてこようものなら、聞こえないふりをして、さっと身を隠して……。




そんなことが続いたある夜。


お風呂から上がって雑誌を読みながらベッドの上でゴ ロゴロしていると、部屋のドアがノックされた。


「なにー?」


なかなかドアが開かないので返事をすると、ようやくドアが開いた。


同時に雑誌から顔をあげて……。心臓が止まりそうになった。


「おっす!」


「りょ、陵ちゃん!?」


どうしてここに!?  


慌ててベッドからとび降り、頭と体をペタペタ触りながらくるくる回る。


だって今の私パジャマ姿だもん。


えっ、どうしよう……! 完全にパニック。