不安な私とは反対に、おばさんの顔は笑っていた。
「葵にそんなことさせるなって」
「へっ?」
「後輩が先輩のクラスに来るって簡単じゃないんだーって。葵ちゃんが嫌な思いしたんじゃないかって心配してたわ」
陵ちゃんがそんなことを?
じゃあ天音くんの言う通り、迷惑だったんじゃなくてびっくりしてたってことかな。
私が来るなんて、これっぽっちも想定してなくて。
「葵が来て焦ったーなんて言ってたけど、なんだか嬉しそうだったわよ。ふふっ」
「そ、それはおばさんのお弁当が食べられたからで……」
「陵介も案外照れ屋なのね。葵ちゃんみたいに可愛い女の子がお弁当を届けてくれてドキッとしちゃったのよ。そうよね、もうふたりともいいお年頃だものね」
「そ、そんなことっ」
お世辞なのは分かってるけど、〝可愛い女の子〞に反応してしまう。



