先輩なんて呼ばせない



六時間目はLHRルームで、月末に行われる球技大会の種目決めがあった。


私と亜子は、一緒にバスケを選択したんだけど……。


「優勝目指すぞ !」


「俺らがいれば楽勝だな!」


チームは男女混合で、クジでバスケ部の山本くんと平井くんと一緒になったのだ。


そして優勝を目指すと張り切っていて、お腹が痛くなってくる。


しかも天音くんもいて驚いた。


サッカー部なのにバスケを選択するなんて、よっぽど運動神経がいいのかなぁと、感心してしまった。




***



「葵ちゃんおはよう。昨日はお弁当を届けてくれてありがとうね」


翌朝。


玄関を出ると、隣の庭先に陵ちゃんのお母さんがいて声を掛けられた。


「おはようございます。いえいえ、無事に届けられてよかったです」


「でもね、陵介帰ってきてから怒られちゃったの」


「えっ?なんでですか?」


やっぱり届けたのはダメだった?