「ははは。でも残念ながら彼女居るよ。他校生で、最近つき合い始めたみたい」
まるで自分のことのように嬉しそうに言う陵ちゃん。
その表情が気になった。
彼女がいる友達のこと、うらやましいって思ったりするのかな?
陵ちゃんも彼女が欲しいって思ったりするの……?
そんなモヤモヤが胸の中で渦をまいたとき。
「あー、陵介が一年生たぶらかしてるー」
「顔のイイ男はすぐこれだから。もっと自覚しなさいよー、一年生ちゃん勘違いし ちゃうでしょ?」
「騙されないようにねー? ふふっ」
どうやら、頭を撫でられている所を見られていたみたい。
女の先輩が三人がかりで陵ちゃんをからかい、最後は私に向けて言ってきた。
同じクラスの人かな。みんな大人っぽくてすごくキレイ。
「はぁー? お前らなに言ってんだよー」
陵ちゃんも、女の先輩たちもみんな笑顔だ。



