土曜日だった。午前授業があり家に帰ると魅花、架夜、ママ、涼パパ、そして・・・瑞来パパと翔来がいた。


「た、ただいま。」


「おかえり、おねえちゃん。」


「おかえり、うかねえ。」


返事してくれたのは、魅花と架夜だけで、翔来はペコッと頭を下げた。


「みんなそろったし、はじめようか。」


「そうだな。じゃあ瑞来さん、翔来君、おねがい。」


「ああ。このたび、翔来は、雨花が通っている花鳳学院を受けた。そして・・」


私と魅花は、唾をのみ、瑞来パパの次の言葉を待つ。


「無事、合格した。」


やっ、たあ~!


「そして4月から、この家・・・詩之川さんの家に住まわせてもらうことが決まった。それで、あいさつをしにきたんだ。」


「4月から、よろしくおねがいしますっ・・・。」