お昼休み。

2人になるために、屋上までやってきた。

屋上につくと、向かい合って座った。

「雨之瀬君。一昨日はごめん。」

「謝らないでよ。俺が悪いし。」

「雨之瀬君は悪くない!私が全部悪いの。私の話、聞いてくれる?」

私は麻鈴ちゃんのことも全部話した。

李那羽に聞いてもらったこと。

正直になったらと言われたこと。

雨之瀬君は何も言わなかった。だまって聞いてくれっている。目をそらさずに。

「小さいでしょ。惨めでしょ。」