開くときれいな字がならんでいた。


* * * *
雨花へ

昨日は悪かった。

ついカッっとなった。ごめん。

ただ、なにかあるなら、俺に話して欲しかった。

あれから家に帰って頭冷やしたんだ。

俺が雨花を苦しめてる?俺が悲しませてる?雨花にとって俺って邪魔者?

正直な気持ちを聞かせてほしいです。


雨之瀬
* * * *


そんなことない。邪魔者なのは私。私が雨之瀬君を苦しませて、悲しませてる。

休憩時間。

「雨之瀬君っ!」

「・・雨花。」

私が話しかけたことにびっくりしているようだった。

「お昼休み、あいてる?良かったら一緒にご飯食べない?」

「あいてるよ。一緒に食べよう。」

「ありがとう。」