雨の日の裏庭で。

私は人を好きになることが怖い。

それは小さい時のことがあるからだ。

私は父親とは、血がつながっていない。

11年前。本当の父親と母親は離婚した。

当時5歳だった私と4歳だった魅花。

お互い好きで結婚したはずなのに、毎日けんかして、顔をあわせれば文句ばっかり。

私たちには不思議でたまらなかった。

なんで結婚したの?なんでけんかするの?・・なんで、雨花と魅花のご飯ないの?

私たちのご飯を用意してくれなかった。事情を知っている母方の祖母が毎日来てくれて、給食がない私たちに弁当まで作ってくれていた。

結局、最後には別れてしまって、わたしも魅花も、母についていった。

私たちには、別れてしまった弟がいた。魅花の双子の弟の翔来(しょうらい)だ。

愛なんて信じられない。恋心なんて信じられない。どうせ何年もたてば忘れてしまうようなものだ。