雨の日の裏庭で。

「誰にも言わないでねっ!!」


魅花が出てきた。


「翔来は知ってるけどね。」


「うそっ!!」


ドタバタドッテン


「翔来!!」


「なんだよ。うるさいな・・・。雨花姉さんか・・・。」


「真澄君の・・・。」


「ああ、『雨花姉さんの初恋の人』で『初彼』だろ?」


うわああああ・・・。言わないでぇ・・・。


「誰から・・・。」


「彩誠兄さんから。」


おのれ彩誠・・・!!


「と、とにかく、誰にも言わないでよ!!」


私はそういい残して部屋を出た。


自室に戻り、ベッドに入った。


どうしても、消えてくれない、唇の感触。