いよいよ最後の選抜リレーになった。


真澄君の番はもうすぐだ。


私たちのチームは4チーム中4位。


ごぼう抜きしないと優勝はできない。


アンカーの真澄君に、バトンが渡った。


「が、頑張れぇ!!」


いっつも引っ込んでばっかだけど私は真澄君の彼女なんだから!


しっかり応援したい!


・・・とはいえ人気者の真澄君。私の応援はかき消されます。


それでも必死で応援する。


少しでも届いたらいいな!!


「頑張れぇ!!真澄君!!」


そう言うと、真澄君がちらっと私をみた。


急に早くなっていく真澄君。