「あ、貸しましたけど?」


淡々という、翔来。


「貸し借り、禁止なの知ってますか?」


「知ってますよ。え、なに兄弟の貸し借りも禁止なわけ?」


「私に聞くな、先生に聞け。」


「もちろん兄弟ならいいんですが・・・苗字が違ったので。本当に兄弟なんですね?」


「「はい。」」


「ありがとうございます、授業に戻りましょう。」


「え、それだけ?!」


言うな翔来。


「んじゃね、翔来。」