たいてい毎日雨之瀬君と一緒に家まで帰る。いつも送ってくれるんだ。


悪いから私が送るって言ってるんだけど、大丈夫って送らせてくれない。優しいと思うけど。


「送ってくれてありがと。いつもありがとね。バイバイ!」


「また明日ね。」


短い時間だが、これがちょうどいい。


ずっと続くといいな。


4月。


魅花と翔来の入学式だ。


魅花は4クラスのうちC組、翔来はB組だったらしい。


私はH組。奇跡的に雨之瀬君と同じクラスだった。


李那羽と南谷君はF組、高桑君はE組だった。


5人はクラスが離れたけどお弁当は一緒に食べようねって約束した。


次の日。


「お姉ちゃん、りーちゃんとクラス、離れちゃったんでしょ?」


「うん。でもクラスに友達いるもん。魅花は?友達いた?」


「いたよ!」