3月。


魅花が中学を卒業した。


もうすぐ私は2年生になる。クラス替えがあるから来年も5人でいられるかどうか分からない。雨之瀬君と同じクラスになれる保障はない。


できたら同じがいいけど・・・。


終業式の日。


三年生の先輩たちはもう、卒業してしまった。


「えー、では、生徒会長からの話。」


うわー・・生徒会長だ。話が長い・・。


李那羽、ため息ついてるし。


「とにかく、はめをはずさないように。一つ学年があがるからってはしゃぐな。以上。」


終わった・・。長い。あいかわらず。


「雨花。一緒に帰ろうぜ。」


「うんっ!」