園本台公園から私の家は徒歩10分ほど。


もう私の家が見えてきた。


「雨花。LINE交換しよ。」


「いいよ。」


「毎日送るかも。じゃまだったら言って。」


「分かった。」


「じゃあね、また明日。」


「うん。また明日。」


私は雨之瀬君の背中が見えなくなるまで見送った。


「ただいま。」


「おかえり、お姉ちゃん。」


「おかえりぃ、うかねえ!」


2人が出迎えてくれた。


私は自室に行くと、ベッドにダイブした。


私、雨之瀬君の彼女になれたんだ。


でもそれは・・雨之瀬君に気持ちを伝えられたのは、彩誠のおかげ。また、彩誠に助けられた。


でも私は、彩誠に、何かしてあげたことがあっただろうか。