・・そうだよね。私可愛くないもん。つりあわないよ、麻鈴ちゃんと違って。

確かに麻鈴ちゃんのほうが可愛いよ。麻鈴ちゃんのほうがっ・・・。

「雨花、入らないの?」

李那羽に声をかけられてはっとした。もう授業はじまっちゃう。

そのあとは、雨之瀬君に話しかけられてもうわべだけの返事しかできなかった。裏庭にも行く気にならず、今日はそのまま家に直行した。

「ただいま・・・。」