生と死の境目なんて、本当はこんなものなのかもしれないな、とも思った。 この前は明るい気分になったことで、死ぬのをやめた。 でもそのあとにもっと嫌な思いをして、結局また死を選んでここに来た。 だったら。 楽しい思い出を最期の記憶にして旅立つ方が、いいんじゃないか。 そんな気さえしてきた。 だから。 「うん!そうしよう」 「決まりな!」 こうして、私たちは小さな家出の計画を立てることにした。