あたしは一人、この神社の中を散策していた。 駿は、神主さんの手伝いで忙しそうだったから、一緒に散策する人がいなかったのだ。 その時だった。 「浅井 桜華……。 みぃつけた」 不気味な声と同時にあたしの視界は真っ暗になる。 「何者?」 「何者だろうね。 これだけはいっとくよ、あたいはあんたの敵さ」 その声が聞こえたと同時に、あたしの意識は消えうせた。