色々検索した結果
宅配業者の事務員の募集を見つけた。


金額的には少し?
ううん かなり今よりは下がる。


でもそんなことを言ってはいられない、


応募して返事がやっときたが
急なことに明日が面接になった。


「課長明日から有給お願いします」


みんな退社した後
まだ残っていた颯斗に
有給休暇を申し出た。


その言葉が聞こえていないのか
机に伏せたままの颯斗。


「課長!!!」
大きな声を出すと
やっと顔を上げたが少し顔色が良くない。


「どこか悪い?」


「寝不足」


寝不足か!心配して損した!


「遊んでばかりいると
いつまでも若くないんだからね」


「余計なお世話」


「・・・だよね」


「で?何?」


「明日から有給使うので」


「旅行か?」


「ノーコメント」


「いつまで?」


「ついでだから今週いっぱい休もうかと」


「まだ火曜だぞ?全部休むのか?」


「自分の有給なんで」


「呑気なもんだな
来週にはお前の籍ないかも」


「それはそれで仕方ないよね」


一言多いんだって!
私の居場所がないなら
尚更退職しやすい
どうぞそうしてください。


「じゃあそう言うことでお願いします」


「ああ」


と返事はしたものの
いきなり颯斗が咳き込んだ。


ゴホッゴホッ


「大丈夫?」


あまりの酷さに背中をさすってあげた。


手から伝わる温度
身体が熱いことに気がついた。


「熱?」


「大したことない!」


「寝不足とか言ってないで
寝なきゃ」


「だから寝てたのに
お前が起こすから」


「寝てたって
こんなところで寝てたら
身体がよくなるわけないじゃん
余計に悪化するよ」


「うるさい」


「熱は?測った?
薬は?え?いつから調子悪いの?」


「うるさい
その声が頭に響く
消えろ!」


消えろ???
人が心配してやってるのに
消えろ???
ムカつく!