「息子さんが
この子の課長をしてるんだって
その子はどうなの?」


「ちゃんと相手が居るみたいよ」


「そうかぁ。。。
そうだよね。。。」
なぜか残念がる母。


「何を狙ってんの?」


「いや 御曹司と結婚したら    
お金の心配しなくて済むじゃない?
玉の輿?いいなぁと思ってね」


母が【玉の輿】を強く強調して言うので
「すまないね!苦労かけて」と
父が嫌味っぽく言う。


「あらぁ〜私は幸せよぉ〜」


「どうだか・・・」


「本当よぉ〜
これで日菜子が嫁いでくれれば
いつ死んでもいいわ」


「だからかぁ 
あたしに縁談がないのは!
あたしが嫁いだら死んでもいいって
考えてるから!
死んでくれたら困るもの!」


「そう言う意味じゃなくてね
あのね・・・なんて説明したらいいのかな
えーっとね・・・」
シドロモドロの母は
とても可愛い。


「父さん!いい嫁選んだよね」


「日菜子今更何を言うんだ」


「いつまでも可愛い嫁じゃん!」


父は笑いながら
「お前もそんな奥さんになれよ」
とまたそこでも【奥さん】を
強調されて3人で大笑い。


私はこんな家庭を築くのが夢。


父も母も理想の親
父と母のように
いつも明るく喧嘩しても根にもたない
明日に残さないそんな関係でありたい。


そんな親を安心させてあげたいが
こればかりは相手の要ることだから
父さん母さん
もう少し待っててね。