選択肢の②
なぜか2人で向き合って
ご飯を食べる羽目に。


しかも焼肉とか。。。
奢ってくれると言うから
期待して付いてきてみれば
焼肉屋だった
焼肉が食べたい気分だったらしい。


車の運転があるので
もちろんノンアルコールで乾杯。


「颯斗?」
1人の男性が席にやってきた。


「おう!祐太!
久しぶり」


「やっぱり!!!
向こうで見ててあれ?颯斗か?
と思ってね
で?ここにいるって事は?
アメリカライフ終了か?」


「そうそう 年度がわりで
帰ってきたんだ」


「親のところで働いてるのか?」


「もちろん」
と話が弾んでいるようだ。


「うん?彼女?」
ふと私に目をやる友人。


「な、、、わけぇー」


颯斗はきっちり否定した
嘘の肯定されても困るけど。


「それならこの人との関係は?」


「会社の部下」


部下?私の方が入社早いですけど?
まぁ。。。
部下と言えば立場的には部下?


「名前なんて言うの?
あっ!オレね颯斗の大学時代の悪友
平尾祐太っていうの」


「坂倉日菜子です」


「いいなぁ
オレもこんな部下と仕事したいなぁ」


「そう?」


「何が『そう?』だよ!
その言い方ムカつくなぁ」


「ここらで油売ってないで
彼女待たせてんじゃない?
どっちが彼女?」


席は女2人男1人が座っている。


「どっちも彼女じゃねーし!」


「とか言って!」


「そうだ!右側はみなみだよ
覚えてる?」


「みなみ?あっ!
渡辺みなみか?わっ!懐かしい
ちょい声をかけてこよ」


私を置いて2人で友人の席へ行ってしまった。


久々の再会なのか
みなみと言う女の人は
目を輝かせて颯斗を見ている。


颯斗も満更でない様子。


何?あの笑顔!
私には全く見せない笑顔。


私にはいつも眉間にシワを寄せて
言葉を発すれば嫌なことばかり!


何?何?私
ヤキモチ妬いてるみたいじゃん。