「医者はやめとけ!
お前には合わない」
「はぁ?」
「医者とか社長とか
そんな高収入の人ばかりに目をつけて
お前もろくなやつじゃない」
「ちょっと!!!
お前も!ってどう言うこと!」
つい社内なのに・・・
上司相手に・・・
楯突いてしまう。
「将来楽して暮らそうと考える女は
最低のやつ!ってこと」
「ひどっ!そんな考え
サラサラございませんが!!!
それにあんたに
言われる筋合いありません」
益々のヒートアップの私。
「あんた?誰に向かって言ってんだ?」
またプチ喧嘩が始まるゴングが
お互いの心に鳴り響く。
「まーまー」と止めに入るのは
みのりさんと京田さん。
「あのっ!!!誰がっ!!!」
私が合コンへ行くと言いました?
最後の言葉は京田さんの
「さてさて!仕事さいかーい!」
と言う言葉にかき消されて
颯斗には届かなかった。
別に言い直さなくてもいいか
私が本当に合コンへ行こうが
行かないか颯斗には全く関係ない話。
そして誤解されてようが
別に気にしなくてもいい話。
「マジでねぇ」
「ウケるね」
京田さんとみのりさんの会話。
「何がです?」
「言い合うの見てたら
楽しいなって」
2人は笑いながら言った。
「全然楽しくないですけど?
あたしに対して酷いと思いません?」
「同級生だからそんなもんかな?
言いやすいんだと思うよ」
「いやんなっちゃう」
2人はまだ笑っていた。



