「坂倉大丈夫か?
何か揉め事でも?」


「あたしにも何がなんだか。。。」


京田さんにこの一件を話した。


「え?長島邸と他の家とで
ごっちゃごちゃになっちゃった?」


「それはないです」


「じゃあ誰かがわざと?
坂倉誰かに恨まれてるとか?」


「そうなのですかね?
わかんなすぎで。。。頭が回転しません」


恨まれてる?
まさかの?横田さんの仕業?
ありえるかも知れない
後で勇気を出して確認しよう。


「両方の木材が届いたら大変だぞ?
1度松本木材店を断ったなら
今回は山本木材店で行けば?」


「お客様の希望なので」


「じゃあ 山本を断れば?」


「もう準備してるって。。。
どっちにしても保証問題になりそう」


真剣に話をしているときに
颯斗が出勤してきた。


「おいおいそこ!
そんな密着で何話してるんだ?」


この話は主任と京田さんしか
まだ知らないから大きな声で
話せなかっただけで密着はしてない。、


「課長!大変なことが起きて」
と話そうとする京田さんを
「言わないで!」と止める私。


「言わないでどうする!
1人で解決できるのか?」
京田さんに怒られ渋々話すことにした。


「はぁ?何やってくれてるわけ?」


「だからあたしじゃなくて
誰かがあたしの名前を使って勝手に
差し替えたみたいで」


颯斗は冷めた目をして
「自分の失敗を隠そうとするな!
失敗なら失敗を認めろ」
と言った。


失敗なんかしてない。。。


「自分でなんとかします」
と啖呵を切る私に京田さんは
「そんなこと言わずに
いい案が出るか相談し合おうよ」
と突っ走る私を止めようとした。


「自分で何とかするならしてみろ
弁償するなりなんなり」


冷たい颯斗
ついこの前は少し優しくなったと
思っていたのに。。。