「お前って男居ないだろ?」


「いきなり何?居ないって
改めて言わせたいの?」


「そんな態度じゃ
男は逃げるぞ」


「あっそうですか
別に・・・困ってませんから」


「困ってないって断言してるけど
そろそろ焦る歳でないのでしょうか?
坂倉日菜子さん」


「ふざけるな!
自分こそ!そっくり返すわその言葉」


「おかげさまで
心配されなくても
こっちは適当にやってますから」


「あっそう」


適当にやってますから。。。ね
適当に。。。ね


だから専務の娘にも手を出してても
平気で居れるのよね。


「訴えられない程度で遊ばなきゃ」


「その辺は上手くやってるから
心配されなくても大丈夫ですよ」


「さっきからこの言い方
ムカつくんだけど!
普通に話しなさいよ!」


「普通って?」


「敬語というか変な言い回しと言うか
背中がムズムズしちゃうわ
わざとらしいと言うか!」


颯斗は大笑いを始めた。


「笑うなバカ!」


「バカ?最低でもお前よりは
賢いつもりだけど?」


「ああ言えばこう言う
無限のループ!終わりがないね!」
と言いながら外を見た。