「えぇ!!!有料ですか?」


「もちろん!
仕事そっちのけで探したんだから」


私だってそっちのけで探したけど
見つからなかった。


「あのぉ。。。
相場はいくらでしょうか」


どこもないんだから
それ買うしかないし。


「逆にいくらなら出せる?」


精一杯で出せる金額といえば


「10000?ぐらい?かな?」


「はぁ?10000?
安っ!」


「安いですか。。。」


安いと言われても。。。


「なんならその身体でもいいよ」
と私の鎖骨部分を人差し指で指した。


「えっ?えーーーー!!!!!」


尋常じゃない私の驚きに
京田さんは大笑い。


「ウソウソ 本気にするな」


「ですよねぇ
京田さんがそんなこと言うなんて
予想外だったから驚きました」


「そう?オレってどんな印象なわけ?」


「うーん・・・紳士的な?」


「紳士?しかも疑問符付きとか」


「紳士ではなくて
うーん チャラくもなく
うーん 中間どころ?」


一生懸命言葉を探す私に
「もういいよ」と京田さんは笑った。