「何それ?あれって?」


「何でもないですよ」


颯斗が聞くが慌ててごまかす私
だってまたバカにするのがわかってるから。


「やっぱりお前
宴会部長?」


「違いますっ!ってば!
それこそ課長と横田さんの案なんだから
2人でやるのが1番じゃない?」
颯斗に振ってやった。


なのに。。。


「総務課で盛り上げるってのもどう?」
主任の一言。


新しい課長を迎えて心機一転
【会社を盛り上げよう】プロジェクト。


そんなフレーズまで付けちゃって。。。


総務課 営業課 管理課からなるこの会社
総勢30人弱
それに家族や恋人など
随分な人数になりそう。


本気でやるつもりなのだろうか。


「場所は会社の屋上でよくない?
お昼を兼ねてやるとして
11時スタート!」


やけにノリノリの石本さん。


「参加費は大人2500円
子供は無料 足らない分は
各課が折半して負担する
もし余りが出たら割って返す
ってのはどう?」
横山さんもどうやら賛成派。


「いいじゃん!いいじゃん!
後は文章作成して
各課に配れば終わり!
簡単簡単
参加人数を募集するだけで
何もしなくていいのが簡単でいい!」


「その文章作りとかは誰がする?」
主任が発すると一同の目線は私に。


「うそっ!!!ちょっとぉー!
その目線って!!!」
無理無理と手を振りながら
断然拒否の私。


「オレがやる!」と言ったのは颯斗。


「課長 来たばっかりの課長に
そんな役させるのは申し訳ないですよ」


(いいじゃん 言い出しっぺなのに
やらせれば?)