京田さんと下見を済ませて
「星3つだねー」なんて
満足して選んだお店での歓迎会。


「乾杯は何にする?」
一人一人聞くのが幹事の仕事。


「ビール!」
「酎ハイ」
「梅酒」
「ノンアルのカクテル」
「烏龍茶」
「カクテル」


「みんな飲み物届きましたか?
では!後藤課長
これからよろしくお願いします
みんなで力を合わせて
頑張りましょう!かんぱーい!!!」


掛け声を掛けるのも幹事の仕事。


パチパチと拍手
颯斗の歓迎会が始まった
と同時に私の任務は終了。


はぁ。。。。。と大きなため息をつき
目の前に置いていた
自分の飲み物をグイッと飲み干す。


うん?これ私のじゃない。


黄色の色だったから自分の
グレープフルーツジュースだと思って
一気飲みしたがアルコール入り。


「坂倉!それあたしの!」


「えっ?石本さんの?」


「あたしのカクテル!
あんたのはこっちでしょ」


カクテルにはレモンが浮かんでて
私のは果実が浮かんでいる。


「あ。。。どうりで!
飲み心地いいと思った」


「空きっ腹で一気飲み
しかもあまりアルコールが
好まないあんた 大丈夫?」


「大丈夫ですよぉ 1杯くらい」


「いやいや カクテルは度数が高いから」


「大丈夫!!!
あっ!串揚げ美味しそう」


パクパクと目の前の食べ物を
食べ始めた。


自分でわかってる
大丈夫じゃない
クラクラする
きっと歩けないと思う。


目の周りも暑くなってきた
でも 周りは盛り上がってて
私のそんな様子には気づいていない。


それが一番有難い。