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「イケメンって言えば
そうかも知らないけど
あたしの好みじゃない」


「うそっ!
あんたはどんな人が好みなわけ?
後藤さんを好みじゃないとか」


「ああ言うのは自意識過剰な人で
自分はモテます!みたいな
あんな態度の人は嫌いなの!」

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自意識過剰?
自分はモテますみたいな?
嫌いなの?


あっそう。。。
嫌いなのに付き合ってくれてたってことか?
昔のこととは言えムカつく!
無理して付き合わせて悪かったな!
と叫んでやりたいがグッと言葉を飲む。



ラウンジの隅に呼び
「お前 バラすなよ
昔のこと」と釘をさすと
「昔のこと?
どの事を言ってるのかわかりませんが」
と挑発的な態度にまた腹がたつ。


「付き合ってた事だよ!
オレにしてはあんな子供染みたことは
付き合ってた内に入ってないけどな」


「安心して!
あたしの口から言うことはないから
それに付き合っていたと言っても
誰も信用しないと思うしね」


「確かにな
オレとお前が・・・
誰も信用しねーよな」


「あんたねっ!」


いい言葉に買いことば
お互い引かない。


昔はこんなに
キツイ性格じゃなかったはずなのに。


あの時 言われた言葉をグッと飲んでたら
今のオレたちは違ったかな?
続いてはないかな?


その時だった
「あっ!!!坂倉
ここにいた!」
京田さんが日菜子を探しに来た。


この2人はただの仕事仲間か?
それとも付き合っているのか?


言い合っていたオレたちを見て
「何かあったのか?」と尋ねた。


「昔話をしていた」とごまかすと
「そう 楽しそうだね
あっ!そんなことより
坂倉さん ちょっといい?
いいかな?課長」
わざわざ聞いてくる京田さん。


「オレのじゃないんで
了解得ずに」しか言えないよな
オレのじゃないし。


2度とオレのものにしたくもないし!