うん?ヒナ?
日菜子がここに居るはずないよな?


ヒナとは中学卒業する直前
オレの方から告って
付き合った元カノの坂倉日菜子。


まさかな。。。
似てるだけだろと思ったが
確認をしておきたかった
【違う】ということを。


「社長室に用があるから
先に行っててください」
専務にそう言うと急いで社長室へ向かった。


「じいちゃん あっ!社長だった」


「誰もいないときは言い直さなくていい」


「ごめんついつい
あのさ!社員名簿見せてくれない?」


「名簿?何する気だ?」


「何もしないよ
ただ同級生に似た人が居たから
どうなんだろ?と思って」


「例え身内でも
そう簡単には個人情報は見せれない」


「だったら ここに坂倉日菜子って
言うのが居るか居ないかだけ
調べてくれない?」と頼み込んだ。


祖父は「仕方ないなぁ」と言いつつも
ペラペラと社員名簿をめくって
「あ!お前と同じ総務に
その名前の人がいるぞ」と言った。


マジか!!!


あいつ!!!呑気にこんなところで
働いていたのか!


ーーー下手くそーーー
ーーークタバレーーー
ーーー2度と目の前に現れんなーーー
などなど 数々のあいつのセリフが
思い出される。


そしてプライドをヅタヅタにて尚且つ
浮気され。。。思い出すだけで
胸糞が悪い。


心の中で小さくなっていた
【憎い】という感情がまた
芽が生える。


そして輪をかけるような日菜子と
女性社員の言葉が聞こえて来た。