「今までいくら紹介するよ?と
言っても断り続けていたくせに
自分から言ってくるから」
石本さんが言う。


何かあったのか?
「ふーん なんの心境の変化?」


「あたしだって・・・」
と言ったがその後は黙ってしまった
そしてその顔は今にも泣きそうな顔。


その顔の理由を聞き出そうと思ったが
「坂倉帰ろ
途中一杯やりますかぁ!
あっ!京田さん呼んじゃう?
うんうんそうしよっ!
では!!!課長お先にぃ〜」
と石本さんが日菜子を連れて帰ってしまった。


どうして日菜子のことになると
カッ!と来るのだろうか。


京田さんを誘うって言ってたな
そう思うと何故だか自然にオレは
京田さんに電話をかけていた。


「あっ!課長
なんです?」


「暇してない?」


「暇といえば暇ですけど?」


「一緒に飲まない?」


「いいっすよ」


オレの行きつけのお店で
晩飯を兼ねて飲むことにしたのだ。


弾む話題は話題は青山達の件。


「やっぱり?
オレは坂倉のミスじゃないのかな?
って思っていました
だけどすごい奴らですね」


「だろ?それなのに坂倉は
激怒するかと思ってたら
全く他人事だからこっちが
カッ!となったよ」


「え?カッとなってクビ宣告ですか?」


「いやいや・・・そこまでは」


「勢いで言っちゃったかと思いました」


「なんで?」


「坂倉だから・・・?」