「ゲームなんかでそんなことを賭けない!
あれは冗談だし!!!」


「冗談?冗談に聞こえなかったけど?」


「酔ってるから冗談か本気か
分かんないだけでしょ!
しかも誰でも・・・って・・・最低」


颯斗はまた黙った。


「最低すぎる!
あたし帰る!ワイシャツとか
クリーニング出してるから
朝には届くから」


「帰るって今から?
え?何時?えっ?
2時過ぎてじゃないか!」


「そうよ!」


「今からタクシー見つけたりするよりは
このまま泊まれば?
深夜料金取られるよりマシだろ?」


「いい!帰る!」


このままここに泊まるなんて
精神的に絶対無理。


「好きにしろ」


「だよね・・・」


「何が?」


私のことを少しでも気にしてくれているなら
意地でもどうにかして引き止めるよね。


寝る場所だって2つあるわけだから。


「うん好きにする
じゃあ」


私はビジネスホテルを出た。


『ありがとう』
とか一言あっても良くない?
最低なやつ。


最低なやつでも私は。。。


バカバカと自分の頭を叩いて
『今日限りでもう颯斗を
諦めますっ!』と独り言。


今夜は眠れそうにないや。。。


私が目覚めたのはお昼前
携帯を確認すると颯斗とみのりさん
京田さんから複数の着信やラインが
来ていた。


ーーー無断欠席をしてしまった。