やる!と決めたみのりさんは
すぐに動きにかかる。


「横田さんっどうしたの?
いつもの取り巻きたちは?」
と1人で行動する横田さんに声をかけた。


もちろん青山さんや西本さんの
いない時に。


「取り巻きとか言わないでください」


「あらっ!ごめんなさい
じゃあ 言い方変えて
いつも一緒にいる人たちとは
喧嘩でもした?」


「関係ないでしょ」


「その言い方だと喧嘩ね」


「別にあたしは悪いことしてないし」
と開き直った態度にみのりさんだけでなく
私も一瞬ムカっ!ときた。


「よく言うわ!
刑事事件になっても仕方ないよ?」


「何のこと?」


「な・何のことって?
白々しいわね!」


「何のことよ!!!」


「坂倉の前でよく何のこと?って
言えるわね!」


「もしかしてあのこと?
坂倉さんがあたしにあんたの仕業でしょ?
って言ってきたこと?」


「そうよ あたしが何度聞いても
知らない!あたしじゃない!って
言い張ってたよね?」


「青山さんたちを使って
内密にやった事だろうけど
仲間割れしたらバラされるわよね」


みのりさんが言った言葉に
「え?ど・どういうこと?」と
再び驚いたように横田さんは言う。


「そう言うのが白々しいんだって!」


「本当に知らないんだってば!」
演技なのか本当なのか
知らない態度の横田さん。


「何をやったの?」


「本当に知らないの?
材料の発注先を差し替えて
しかも坂倉の名前を使って
キャンセルの電話をしたりしたことよ?」


「うん知らない
それをあの人たちがあたしがやったと?」


「手伝わされたとか?
見張り役をさせられたとか?」


「待って!!!
手伝わされた?見張り役?
全く知らない」


その態度は嘘を言ってないように見える。


みのりさんも同じように
そういう風に見えたのか
「マジで?」と何度も聞いた。