「いや、俺は若造なのに、支社長に抜擢されたから。
前の支社長のときは、三人くらい秘書が居たようなんだが、遠慮して杵崎ひとりで回してたんだ。
でも、やっぱり人手が足りないなと思って。
お前は総務だし。
秘書は総務、人事から引っ張ることも多いから、別におかくしないじゃないか。
お前の顔もいつも見られるし、一石二鳥だ」
「いやあのー。
私を秘書にと言っていただけるのはありがたいんですが。
上のお姉様方をすっとばして私というのは、なにかとトラブルの元になりますし」
それに……と言いかけ、深月は言い淀んだ。
これではまるで、身体の関係で秘書に抜擢された怪しい女みたいになってしまうではないか、と思ったのだ。
だが、そんな言葉を口に出すのも恥ずかしく黙っていると、陽太は、
「身体の関係で秘書に抜擢されたみたいで、嫌だなと思ってるんだろ」
と言ってくる。
「その通りじゃないか。
だが、それのなにがいけない」
と陽太は胸にかかる深月の髪を一束つかんで言ってきた。
前の支社長のときは、三人くらい秘書が居たようなんだが、遠慮して杵崎ひとりで回してたんだ。
でも、やっぱり人手が足りないなと思って。
お前は総務だし。
秘書は総務、人事から引っ張ることも多いから、別におかくしないじゃないか。
お前の顔もいつも見られるし、一石二鳥だ」
「いやあのー。
私を秘書にと言っていただけるのはありがたいんですが。
上のお姉様方をすっとばして私というのは、なにかとトラブルの元になりますし」
それに……と言いかけ、深月は言い淀んだ。
これではまるで、身体の関係で秘書に抜擢された怪しい女みたいになってしまうではないか、と思ったのだ。
だが、そんな言葉を口に出すのも恥ずかしく黙っていると、陽太は、
「身体の関係で秘書に抜擢されたみたいで、嫌だなと思ってるんだろ」
と言ってくる。
「その通りじゃないか。
だが、それのなにがいけない」
と陽太は胸にかかる深月の髪を一束つかんで言ってきた。



