好きになるには理由があります

 陽太は空気が冷えているせいか、とりわけ綺麗に見える気がする星空を見上げながら、
「いや、俺はお前が好きなんじゃないかなと思うからだ」
と言ってきた。

「俺は普段は、船に人を上げないんだ。
 自分だけの自由な空間だから。

 なのに、お前を入れてたから、記憶はないが、俺はお前が気に入ってたんじゃないかと思う」

 いろいろと曖昧な言い方なのが気になるが。

 陽太がストレートに好意を示してくれたので、動揺してしまう。

 深月はうろたえた自分の顔を陽太に見せないよう、俯き言った。

「わ、わかりませんよ。
 ただ、酔ってただけなのかも」

「いいや、俺はこれは運命なんじゃないかと思う」

 な、何故、貴方はそう心臓に悪いようなことばかり言ってくるのですか、と思いながら、深月はそっと陽太を窺ったが。

 陽太は情熱的な言葉とは裏腹に、微妙な顔をしていた。