パタン、と閉まった深月の部屋の扉を陽太は見ていた。 ……可愛いじゃないか。 パジャマにすっぴん。 見られて嬉しかったが、ふと気づけば、杵崎も見ている。 そして、清春に至っては、毎晩パジャマな深月や湯上りな深月や、寝起きでぼんやりな深月を見ているはずだ。 ……兄になりたい。 俺も深月の兄になりたい、と一瞬、莫迦なことを考えてしまった。