好きになるには理由があります

「いや、船が……」
と陽太は言いかけたが、則雄が清春を振り返り言う。

「清春、陽太と英を泊めてやれよ」

「いいですよ」
とあっさり清春は承諾した。

「客間に二人寝かせますから」

「なんだ。
 深月の部屋に寝かせてやれよ、船長だけでもー」
とおじさんたちが笑うと、

「いいですよ」
と清春はまた言った。

「じゃあ、深月を客間に寝かせるので、船長とヤモリと英は深月の部屋で」

「……いや、せめて、ヤモリは出せ」
と陽太は言った。