好きになるには理由があります

 そんな風に考える陽太に清春が言ってきた。

「それに、深月が困ったときに頼りにするのは、結局、俺だしな」

「え?」

「昨夜、深月が困ったことがあるから助けてくれと言って、抱きついてきたんだ」
と言われ、どきりとした。

「俺がもう寝ようと思って、部屋に向かっていたとき、いきなりパジャマ姿の深月が部屋から廊下に走り出てきたんだ。

『清ちゃん、助けて』って。

 深月は俺にすがりついて言った。

『なんか居る』
 って」

「……なんか居る?」