好きになるには理由があります

 身内なのだから、当たり前といえば、当たり前だが。

 ……兄であって、兄でないところがポイントだよな、と陽太は思う。

 ずっと一緒に居て、守ってくれて。

 寝起きも共にしているイケメンが、結婚もできる立場にあるとか、ズルすぎる、と思っていた。

 見れば見るほど清春は端正な顔をしている。

 すっと通った鼻筋。

 目許は見るからに知的な感じで。

 万理たちがちゃんと決まった相手も居るにも関わらず、まだ清春を思って騒ぐはずだ、という感じだ。

 口調はちょっとあれなときもあるが、なんだかんだで優しいし。

 こんな男がいつも自分の側に居て、守ってくれるとか。

 ……俺が女でもクラッと来るな、と思ってしまう。

 むしろ、何故、今まで深月が清春と付き合っていなかったのか、不思議なくらいだ。