好きになるには理由があります

 昨日、夜道で手を握ってきたときには、緊張している風な陽太だったが。

 今は日差しが明るいせいか。

 他のことに意識が行っているせいか。

 陽太は特に照れてもいない。

 いや、こっちは緊張してしまうんですけど、と思いながら、深月は決意に満ちあふれた顔の陽太に手を握られていた。