「どうしたんだ、深月は。 何故、船長を凝視している」 深月たちに遅れて神楽の練習を手伝いに行った杵崎は清春にそう問われ、 「……さあ」 と曖昧に答えた。 昨日、深月にキスしたのは自分の方なのに、何故か深月の興味は、より陽太の方に行ってしまったようなのだ。 深月は、さっきからずっと自分の出番でなく、用事もないときは、陽太の方を眺めている。 ……難しいな、恋愛って、と杵崎は思っていた。