好きになるには理由があります

 そう思う陽太の前で、深月はまだベッドを見つめている。

「深月っ」
と陽太は呼びかけた。

「お、降りるかっ、そろそろっ」

 深月は窓の外を見、こちらを見た。

「あの……、まだ海の上みたいなんですけど」

 飛び降りろと?
という顔を深月がする。

「いやっ、今、降りないと大変なことになるんだっ」
と叫び手を握る陽太に、苦笑いして深月は言ってきた。

「此処から海に飛び込むよりも……?」