好きになるには理由があります

 あ、これだと、恋人として、おばさんたちに紹介されることに反対してないな、と気づきはしたのだが、陽太は別のことが気になっているようなので、とりあえず、そのまま流した。

「お前、誰かにお持ち帰りとかされるなよっ。
 そうだ、清春は行かないのか」

 あのストーカーみたいなお目付役はっ、と言ってくるが。

「清ちゃんは滅多に帰ってこない遠方の友だちが、何故か突然、帰ってくることになりまして。

 高校の一部メンバーによる同窓会が開かれることになりまして、不参加です。

 おそらく、万理さんたちの陰謀かと」

 これ以上、清春をめでるライバルを増やしたくないと言っていた。

 いや、愛でるだけなら、別に何人居てもいいのでは……と思ってはいたのだが。

 口に出すと恐ろしいことが起こりそうだったので、黙って聞いていた。

「……すごい人脈と策略と行動力だな。
 うちの会社に欲しい気がしてきた」
と陽太は万理たちに呆れを通り越して感心し、そう言ってくる。

 ちなみに、陽太と同じように参加できなくなった清春も、
「船長は参加しないのか。
 あのストーカー、肝心なときには役に立たないな」
と似たようなことを言って怒っていた。