好きになるには理由があります

「そうだな。
 最初はただ、変わった女だと思ってただけだったんだ。

 毎朝、俺の船を抜こうと自転車で追いかけてくるし。

 でも今は……

 あいつのピュアなとこが好きかな」
と俯き、深月との思い出を噛み締めながら語ったとき、清春の声が遠くでした。

 清春は万蔵たちとなにか打ち合わせている。

「訊いたのなら、責任持って聞けよっ、最後までーっ!」