「三角関係じゃないわよ、私も居るし」
「私もよ。ねえ、清春ー」
さっきの話を聞いていた万理たちが騒ぎ始めるのを陽太は聞いていた。
「黙れ、人妻。
律子は彼氏居るだろ」
いやーっ、清春、罵ってーっ、と小道具修復の作業中なので、いつもよりつれない清春に何故か、二人は萌えている。
金槌を手にしている清春のところに行った陽太は、木を押さえるのを手伝いながら、
「モテモテだな」
と言ったが、清春はそっけなく言う。
「なに言ってるんだ。
あいつらにはちゃんとした相手が居るし。
深月はお前の方を向いているように見える。
俺はいつも二番手ってことだろ?」
確かに、万理は別の男と結婚したし、律子も違う男と付き合っている。
だが、それはお前が振り向かなかったからじゃないのか、と思いながら、陽太は、
「じゃあ、お前。
あいつらのどっちかが、やっぱり今の相手よりお前がいいって言ってきたら、付き合う気あるのか?」
と訊いてみた。



