「中吉」
「俺にこんなに愛されているのに、何故、大吉じゃない」
と不思議な文句をつけてくる陽太の横で、清春が、
「お前の件はともかく、大吉が一番いいとは限らないがな」
と言ってきた。
陽太が横から覗き込み、読み上げ始める。
「失せ物 早く出る。
引っ越し 急がぬ方がよし。
結婚してもすぐには引っ越すなってことか?」
……誰と結婚するんだ?
「旅 友人に注意せよ」
注意すべき友人が多すぎて、誰のことだかわからないんだが……。
待ち合わせしたら、四時間遅刻してくるあいつか?
それとも、酒を手に、右向いて左向いたら吐いていたあいつか?
「学問 勉学せよ」
「当たり前だろ」
と清春が自分のところのおみくじにケチをつける。
「俺にこんなに愛されているのに、何故、大吉じゃない」
と不思議な文句をつけてくる陽太の横で、清春が、
「お前の件はともかく、大吉が一番いいとは限らないがな」
と言ってきた。
陽太が横から覗き込み、読み上げ始める。
「失せ物 早く出る。
引っ越し 急がぬ方がよし。
結婚してもすぐには引っ越すなってことか?」
……誰と結婚するんだ?
「旅 友人に注意せよ」
注意すべき友人が多すぎて、誰のことだかわからないんだが……。
待ち合わせしたら、四時間遅刻してくるあいつか?
それとも、酒を手に、右向いて左向いたら吐いていたあいつか?
「学問 勉学せよ」
「当たり前だろ」
と清春が自分のところのおみくじにケチをつける。



