好きになるには理由があります

「水垢離、行きましょうっ、支社長っ。
 日曜は神社と病院で忙しいので、私、何処かでおやすみとります。

 支社長がお忙しければ、ひとりで行ってきますが……」
と言いかけると、

「休もう」
と深月の手の上からおのれの手を重ね、陽太は言ってきた。

「何処で休めるかわからないが。
 お前、秘書に来るんだから、調整しろ」

「わかりました」
と頷き、深月は部屋を出た。

 外にはもう杵崎は居なかった。