ハ、ハイエナが狙うように、万理さんたちが支社長を待ち構えています。
脱いだ千早を手にした深月は、待ち針を手にしたヨーダのようなおばあちゃんのところに行った陽太を見ていた。
「さあ、脱いで脱いで」
と後ろから万理が陽太のスーツの上着を脱がせていると、今、到着したばかりの律子も、コートも脱がず、バッグも持ったまま、加勢する。
「スーツもいいけど、ワイシャツだけっていうのも、色気があっていいわよねーっ」
と盛り上がっている二人の横で、陽太に装束を着せてみたヨーダがすごい速さで待ち針を突き刺している。
……なんか鍼灸院で鍼を打たれてるみたいだな。
っていうか、騒ぐ二人と冷静に針を刺す老婆の対比がすごすぎて怖い。
と深月が思ったとき、後ろで声がした。
「深月」
気配もなく、清春が後ろに立っていた。
「お前、いつ、船長の裸を見たんだ」



