好きになるには理由があります

「日々同じことの繰り返しのOL生活。
 そういう夢を見ることも大事なのよ。

 あー、一個夢が絶たれたから、あんた、コンパの世話しなさいよ」
と由紀が言った瞬間、也美が、

「そうよ、コンパよ、コンパッ。
 どうなったのよっ」
と言い出す。

 ……そうだ。

 コンパを仕切れと前も言われたんだった。

 杵崎さんをメンバーにして。

 神楽の練習と秘書騒ぎで忘れてたなーと思った深月は、

「ちょっと杵崎さんに言ってこようっと」
と食べ終わっていたトレーを手に立ち上がる。

 なんだかんだで、みんなにはお世話になっているから、そのくらいのことはしてあげようと思ったのだ。

 隣のテーブルに居た純たちも話を聞きつけ、よろしくーと手を振っている。