「入社して何年も経ってない新参者のくせに、態度デカイのよっ。
入社して五年は隅でじっとしときなさいよっ」
と言われ、深月は気がついた。
「そういえば、この会社で一番の新参者は支社長ですよね。
入社式よりあとに来られたから」
「は?」
という女の後ろを見て深月は言う。
「支社長、この方たちが、支社長を新参者だと――」
「いっ、言ってないわよっ」
といつの間にか、背後に居た陽太と杵崎を見て、慌てて女が叫ぶ。
「……もう~っ。
なんなのよっ。
なんなのよっ、あんたっ!」
引っ込みがつかなくなり、陽太の前でも深月を怒鳴る女を一緒に水をかぶった仲間たちが、愛想笑いをしながら、引きずっていった。
入社して五年は隅でじっとしときなさいよっ」
と言われ、深月は気がついた。
「そういえば、この会社で一番の新参者は支社長ですよね。
入社式よりあとに来られたから」
「は?」
という女の後ろを見て深月は言う。
「支社長、この方たちが、支社長を新参者だと――」
「いっ、言ってないわよっ」
といつの間にか、背後に居た陽太と杵崎を見て、慌てて女が叫ぶ。
「……もう~っ。
なんなのよっ。
なんなのよっ、あんたっ!」
引っ込みがつかなくなり、陽太の前でも深月を怒鳴る女を一緒に水をかぶった仲間たちが、愛想笑いをしながら、引きずっていった。



