「清ちゃんと一緒に従兄弟の子と遊んでから、お風呂に入ったんです」

「間をすっ飛ばすな。
 今度舞うとき、手にしている剣であいつを殺すところだった」
と陽太は言う。

 いや、あれ、神聖な剣ですし。

 っていうか、切れませんけどね……。

 本物の剣を使って舞うところもあるようだが、此処のは偽物だ。

「でも、寝る前に話せてよかったよ」
と陽太は少し優しい声になって言う。

「……まあ、お前の危険な発言により、剣を探してウロつくところだったが」
とちょっぴり脅されたあとで、

「一人暮らしも気楽でいいが。
 夜寝る前と朝起きた時、ちょっとさみしい時があるんだよな。

 でも、お前と目覚めた朝はそういうのなかったから。

 ……ちょっとかけてみた。

 遅い時間にすまん」

 おやすみ、と囁くように陽太は言った。