な、なにがあったのですか、とその冷たい口調に深月が思ったとき。

 ひとつ、溜息をついた陽太がベッドの下に手を伸ばし、深月の服を拾い集めてくれた。

「浴室はそっちだ。
 目を閉じててやるから、行け」

「あ、ありがとうございます」
と礼を言って、一応、衣服で身体を覆い、深月は急いで浴室へと駆け込んだ。